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症例紹介:上の入れ歯が落ちてくる

こんにちは!東京都江東区亀戸の歯医者(入れ歯相談所)あいざわ歯科医院の院長相澤です。今回は上顎の総入れ歯(BPSエステティックデンチャー)の症例をご紹介します。

この患者さんの訴えは上顎の総入れ歯がしゃべっていると落ちてくる、食べ物を噛むことができない、でした。上顎の総入れ歯が人前で落ちることは絶対に避けなくてはいけないことです!さてこの場合、上顎の総入れ歯だけをしっかり作りなおせば問題は解決されるのでしょうか?

診査・診断後、一番の問題は下の奥歯の位置と形にあることが分かりました。簡単に言うと噛めば噛むほど上顎の総入れ歯が緩くなる方向にずれさせてしまうような歯並びと形だったのです。このことを説明し、理解してもらったうえで下の奥歯をすべて仮の歯に置き換え、上顎にも仮の総入れ歯を製作しました。この際、経験豊富な入れ歯専門の歯科技工士とともに最初に上顎の総入れ歯の設計を行った後に噛めば噛むほど入れ歯が落ち着くように下の奥歯の仮歯の設計を行いました。その後お口の中で微調整を繰り返し普段の生活の中で確認してもらい、患者さんから、もうこれでまったく問題がない、と安心いただいた後に最終のかぶせものと上顎の総入れ歯を製作しました。

治療は80歳を超えたこの患者さんにとって、とても大変だったと思います。しかし、この治療を人生での最後の歯科治療にしたいとのことで、最終のかぶせものは虫歯になりにくく汚れもつきにくいセラミックを選択し、上顎の総入れ歯も硬くてきれいな入れ歯の歯と、長く清潔に使える床の材料を選択したいとのことでしたので、最終の入れ歯はBPSエステティックデンチャーとなりました。

入れ歯の具合が悪い場合、その原因をしっかり解決することが大事です。歯がないということは状態ではなく病気ですので、治療のための診査・診断を怠ってはいけません。

また当院ではフレイルの問題も考慮し、75歳までの最終治療を推奨しています。

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主訴

上の入れ歯が落ちてくる。

治療内容

診査、診断後、仮歯を使いながら全体のバランスを考慮し確認しながら製作。

治療費

約300万円

治療期間

約1年

リスク・副作用

定期的なメンテナンスが必要。

院長 相澤 正之

監修者情報
あいざわ歯科医院
院長 相澤 正之

当院はJR総武線の亀戸駅北口近くに位置する歯科医院です。
「最後の瞬間まで美味しく食べて、笑顔で過ごすために」をコンセプトに、皆様の健康をサポートしております。
特に入れ歯治療に力を入れており、国内外で講演やセミナーも開催しております。

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