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噛むためのリハビリって何?

こんにちは、江東区亀戸入れ歯相談所あいざわ歯科医院の相澤です。

今回は入れ歯を作る際のリハビリの大切さについて書いてみようと思います。

噛むことにリハビリなんて必要があるのだろうか?と疑問を持たれる方が大多数だと思います。本来噛むということは歩くのと同じで健康であればほぼ無意識にできることです。これは、脳の中に動きのパターンがインプットされているためなのです。では、ケガをしたり、病気で長い間寝たままの状態になってしまった方は、起きてすぐ歩けるでしょうか?そうではないですよね。筋肉や関節が正常に動かせるためにはある程度のリハビリが必要になってくると思います。

では噛むということに関して考えてみましょう。入れ歯を作られる方はもちろん歯を失ってしまった方です。多くの歯を失う場合、いっぺんに突然歯を失う方は少ないですね。徐々に、順番に歯を失っていくのが普通です。生きるためにはそれでも噛まなくてはいけませんので、左がダメなら右で、後ろがダメなら前で噛むわけで、その状態が長く続いてしまうと顎の位置がずれ、顎の関節にダメージを受け、また顎を動かす筋肉が正常に動かなくなってしまいます。すり減った入れ歯の長期使用も同じことになります。当院に入れ歯を作りに来られた患者さんの中には、最近顔が曲がってきた、などと顔貌の見た目で自覚される方もいらっしゃいますが、多くの方がこの状態に気づきません。当院で顎の動きの検査をさせていただくと、同じ所で噛むことができない、顎を左右同じように動かすことができないなど、自分で顎の動きがコントロールできないとびっくりされる方がほとんどです。この悪い状態、顎がずれている状態でそのまま入れ歯を作ってしまうと、実は噛むと痛い入れ歯になってしまうのです。このことは世界的にも論文で証明されています。

その改善のためにリハビリが必要であり、リハビリ用の入れ歯が必要になってきます。回復は一瞬では起こりません。徐々に徐々に回復していきます。リハビリ用の入れ歯は見た目には普通の入れ歯とほとんど変わりありませんが、その回復の具合のよって柔軟に修正が可能な入れ歯になります。もちろん、普通にお食事をとることも可能です。歯科医の診断によって噛む位置を決めてもらい、実際の体との調和を考え微調整を重ねていきます。顎の位置が変われば、お顔の形も変わります。そうすればお口の中の形も変わり、入れ歯の形もそれに合わせて変えなくてはいけなくなりますね。だいたいリハビリの期間は3か月から半年の方が多いです。

そうやってリハビリが終了した方には最終の入れ歯を作製することになりますが、入れ歯を入れた後の調整が必要ない方がほとんどです。こういった入れ歯の作り方は歯科医としても安心して入れ歯を提供できる良い方法ではありますが、デメリットとしては治療期間がかかることと、費用がかかるということです。しかし、何度作っても入れ歯が合わないという方のほとんどが顎の状態に問題があることだけは事実です。

今回はリハビリについて書かせていただきました。次回は入れ歯の検診について書かせていただきます。

江東区亀戸入れ歯相談所あいざわ歯科医院の相澤でした。

 

院長 相澤 正之

監修者情報
あいざわ歯科医院
院長 相澤 正之

当院はJR総武線の亀戸駅北口近くに位置する歯科医院です。
「最後の瞬間まで美味しく食べて、笑顔で過ごすために」をコンセプトに、皆様の健康をサポートしております。
特に入れ歯治療に力を入れており、国内外で講演やセミナーも開催しております。

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