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入れ歯の治療が上手な先生

こんにちは、江東区亀戸入れ歯相談所あいざわ歯科医院の相澤です。

今回はまず前回予告した入れ歯の治療が上手な先生の見分け方についてお話しましょう。

まず何度も言いますが、歯がなくなるというのは病気なのです。内科でもそうだと思いますが聴診器をしっかり当てて話をしっかり聞いてくれる先生は良い先生ですよね。しっかり話を聞いて、しっかり検査をしてくれて、確実な診断のもと治療が始まるわけで、入れ歯の治療においてもこれは同じなんです。

①どこから、どんな理由で歯がなくなっていったのか、どんな入れ歯を使ってきたのか、まずその人のお口の中の歴史をしっかり聞いて、どんな不快事項があるのか、どんな希望があるのかをしっかり聞いてくれる。

②お口の中をしっかり触って調べる。内科の先生の聴診器に代わるものが指先なんです。お肉の厚さ、性状、お肉の下の骨の形などの情報は入れ歯を作るうえではなくてはならない情報ですので、それをしっかり指で触って調べることはとても大事です。

③顎の動きを調べる。入れ歯の治療の成功のカギを握るのは、その方の顎が正常に動いているのかどうかなんです。この話は長くなりますので、今度あらためてお話しますね。

最低でも以上の3つのポイントを行って、現在の入れ歯の問題点、そしてこれからの治療法及び治療のゴールなどをお話いただける先生は間違いなく入れ歯の治療のプロです。

しかしながら、これを保険治療で行うのは非常に無理があります。上記の検査に加えて私の医院では写真検査や噛み合わせの検査を行いますが、所要時間は約1時間から1時間半です。なぜ保険治療では無理なのか、はっきり言えば保険治療ではこの術前の検査は認められておらず、すなわち歯科医師は行っても報酬がないのです。よく保険治療と保険外治療の差はなんですかと聞かれますが、始める前からもう違いがあるのです。保険治療においては検査なしで入れ歯を作り始めなくてはならず、保険で何回作り直してもうまくいかなかったという方がいらっしゃいますが、検査でしっかりその原因を探り、その原因が解決されるような入れ歯の設計ができなければうまくいかないのは当たり前の話です。

もうひとつ加えるのは、パートナーの歯科技工師の問題です。日本では入れ歯の製作は歯科技工士の役割です。歯科医師と歯科技工士がしっかりと同じ目線で協力しあって入れ歯の製作に携わることが大事です。今は歯科技工所もホームページを持っているところが増えましたので技工所もしくは歯科技工士の名前を聞いて検索してみるのも一つの手ですし、もしくは入れ歯の治療に歯科技工士が立ち会って実際に会って話し合うことが可能なのか聞いてみてもいいでしょう。

私とコンビを組んでいる歯科技工士はもう10年以上の付き合いになります。いろいろな研修に二人一緒に参加して、今では二人とも国内、海外において講演やセミナーを行う立場になりましたが、入れ歯の治療に関してはいつも立ち合いをしてもらい、患者さんを含めていろいろ議論したりしています。私にとっては非常に楽しい時間ですが、患者さんにとっても安心を得られる時間になっていると思います。

以上江東区亀戸入れ歯相談所あいざわ歯科医院の相澤でした。

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